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◆多環芳香族炭化水素(PAHs)とは◆

多環芳香族炭化水素は、PAHs(Polycyclic Aromatic Hydrocarbons)とも呼ばれる有機系化学物質です。多環芳香族炭化水素は、非常に強い発ガン性や変異原、催奇形物質であることが確認されています。2008年4月1日から、ドイツの製品安全認証（GSマーク認証※）でPAHsの分析を実施し評価することが必要となりました。
また、これらの物質は、アメリカの環境保護局（EPA)でも優先汚染物質として掲げられています。

日本では、有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律（厚労省）で、クレオソート油中のジベンゾ[a,h]アントラセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[a]アントラセンが規制されています。

◆ GSマーク認証とは◆

ドイツの機器安全法で（GPSG法）に基づいた、玩具・自転車・ヘルメット・家具・家庭用電気・機械製品などの安全認証のことを言います。
GSマークは、ドイツ政府がGS認証機関として認定した機関が安全性を認証した玩具などの製品につけられます。

日本では、有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律（厚労省）で、クレオソート油中のジベンゾ[a,h]アントラセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[a]アントラセンが規制されています。

◆ 新基準◆

① 子ども向け製品に対する要求事項の厳格化：
●カテゴリー1、2aおよび3aの適用範囲が、指令2009/48/ECが定義する「玩具」から、その他の子ども向け製品にも拡大されています。
●カテゴリー1は、肌に接触する時間が長く3歳以下の子どもが使用する製品に適用されます。
●カテゴリー2aおよび3aは、子どもが使用するその他のすべての製品に適用されます。
②測定成分リストの改訂：
アセナフチレン、アセナフテン、フルオレンは、毒物学上の関連性が低いため、評価の対象から除外されました。
これによってPAHマーカーの合計とPAH15種の合計のみが評価に使用されます。